2種類の「ものづくり」について。

普段、Web制作のクライアントワークでは、クライアントの要望を吸い上げ、その目的を達成する(ビジネスに貢献する)ことを目指して制作を行っています。いわば、課題解決のためのソリューションとして「Web制作」を提供しているということになります。

おなじ「ものづくり」でも、自発的になにかを作るときの心境やスタンスは随分変わってきます。受託による制作は、顕在しているかどうかに関わらずなにか「課題」があり、それを解決することが求められます。すでに、はっきりと課題が見えていて、かつそれが的確な場合は、いわばすでにゴールが設定されている状態で、そこへ向かって進んでいけばいいだけの話です。

逆に、例えば趣味でなにかをつくりたいと思った場合、そこに必ずしも解決すべき「課題」があるとは限りません。出発点は、「なんとなくおもしろそうだから」とか「暇だから」、「なんとなく、あったらいいな」といったくらいの曖昧でふわっとしたケースも中にはあるでしょう。特にWebでなにか作ろうと思うと、制作の障壁がさほど高くないこともあり、並大抵のアイデアはすでに実現されていたりします。

そんななか、自発的なものづくりを成功させるにはどうすればいいのか。いま、僕が「こうなのではないか」と考えているのは、「あえて、制約をつくる」ということです。最初にコンセプトを決めてしまったり、仕様の面で制約を設けて、そのなかでものづくりを行う。無理矢理にでも課題を設定してしまうことで、そのソリューションとしての制作という軸が通ることになり、計画も立てやすく、終了後の振り返りにも役立ちます。

本業以外でなにかものづくりを行う機会がある方に、そのスタンスの違いをぜひ聞いてみたいものですね。

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