日常の仕事における印象的なシーンって、あると思います。
朝の通勤時の満員電車、朝の誰もいない静かなオフィス、休憩時間の喫煙所での同僚との他愛のない会話…。挙げると結構ありそうですね。
僕もこういう日常にありふれている光景のなかで好きなシーンがあります。前職だと、まさに上記に書いたように「朝の静かなオフィス」と「休憩時間の喫煙所での同僚との会話」がすごく好きで、毎日のちょっとした楽しみになっていました。
前者については、賛同してもらえる方は多いのではないでしょうか。何しろ、誰もいないオフィスはこれでもか!というほど集中できる。その1時間の密度たるや、日中の3時間くらいのそれと同じくらいなのではないかと思うほどです。前職を辞める前、3ヶ月間ほどこの会社を立ち上げる準備をしていたのですが、その期間は毎日朝2時間ほど早くオフィスに着き、登記の準備などを行っていました。そういう事情もあり、朝の誰のいないオフィスは自分に取って特別なシーンとなって印象に残っています。
後者について。僕はたばこを一切吸わないのですが、いつもお世話になっていた同じチームリーダーが喫煙者ということもあり、しょっちゅうそこで同じ空気を吸いながら、ああでもないこうでもないと会話をしていました。休日に起きた出来事から、今度行こうと考えている旅行先について、また直前までおこなっていた打ち合わせのレビューなど、様々な話をしました。そうした先輩との会話が、いちばん身近に、リアルに感じる僕にとっての「社会」で、そこに違和感なくすんなり溶け込めたことが楽しくて、嬉しくて、ずっと喫煙所にいました。
そして現在。いまも、毎日印象的なワンシーンがあります。それは帰り際。事務所の建物から外へ出て、駐輪している自転車に乗り、大通りへと出る細い小路を走っている瞬間です。距離にして12m程度でしょうか。その12mを経て、大通りをぼくは右へ、田島は左へと帰っていきます。この間に、その日の出来事や、いまのタスクの進捗度、事業に関して考えていることをポツポツと話しながら帰るのですが、これがいつもの光景になっています。別にまったく意識しているわけではありませんが、なんとなく、お互いどちらからともなく話しはじめる感じ。これが、いまは印象的なシーンとなっています。
そういう、印象的なシーン、ありますよね?