instagramこそ最強の市場分析ツールである

最近は日常のちょっとした調べ物をGoogleやTwitterではなくinstagramの検索で済ませることが多くなってきました。今回、その検索パターンをまとめてみたので順を追って紹介させていただこうと思います。

1. イベントのリアルタイムな情報をキャッチアップ

 

例えば、野外フェスや大型イベントなどでリアルタイムな情報を知りたいとなったとき、これまではTwitter検索を使うことが多かったのですが、最近はinstagramのハッシュタグ検索の方がうまく機能してくれます。

例えばこれは先日行ったWalk in fesという野外フェスについて検索をかけたときの様子。instagramのハッシュタグで検索するのも良いですが、イベント系の場合は位置情報で検索してみるのもおすすめです。上の例では、イベント会場である「桜島溶岩グランド」で位置情報検索をかけてみています。

twitterの検索結果のタイムラインを眺めるよりも、パット見ただけで雰囲気や盛り上がりポイントがわかる感じが好きです。“one picture is worth a thousand words”、ですね。

2. 飲食店の評判チェック

飲食店のリサーチをしたいなんてときにもinstagramは便利です。

これは週末に行く予定の居酒屋について検索をかけた結果なのですが、美味しそうなメニューやそれに対するユーザのコメントがたくさん出てきます。大手グルメサイトと違って、いわゆるサクラ的な投稿が一切ないのが何より良いですね。

「これ美味しそうだから行った時に頼んでみよう!」と事前に予習しながら店に向かうのが楽しいです。

3. 新商品の評判チェック

コンビニなどでは毎週のように新商品が出ています。例えば、アイスの新商品が出たとなったときに、これまでなら個人ブログなどで評判を探すのが一般的でしたが、その役割もinstagramが担っちゃってくれています。

これは、今年4月に新しくでた「セブンイレブン・ティラミス氷2017」の例です。

このように、大手コンビニの新商品は、発売された直後からドンドン投稿がされていきます。これも飲食店の評判と同様、サクラやステマはほとんどなく、ユーザの正直な感想が綴られているのが特徴。情報価値が高いのです。

ハッシュタグの量で流行度をつかむ

そんな便利なinstagramですから、仕事でもよく活用させてもらっています。例えば思いついたサービスが、マーケット的にニーズがあるのかを調査するためにGoogleの検索ボリュームを調べてみる手法は一般的ですが、一般ユーザの日常に近いトピックの場合はinstagramのハッシュタグボリュームを見たほうがより精度高くトレンド感を測ることができると思っています。

具体例を見てみましょう。

これは「焼酎」と「日本酒」のハッシュタグ数を比較したものです。#焼酎が約20万件の投稿であるのに対して、#日本酒は約140万件の投稿がされています。さすがは日本酒ブーム、と言わざるを得ない結果ですね。肌感ともマッチしています。

 

今度は食事制限の二大巨頭である「糖質制限」と「グルテンフリー」を見てみましょう。

こちらも#糖質制限が#グルテンフリーに対して約3倍のボリューム差をつけていますね。これも周囲の糖質制限ブームを見ても納得のいく結果です。こうして、流行度をサクッと数値化して見ることができるのはすごく便利。

 

最後に、「シンゴジラ」と「君の名は」のハッシュタグを比較してみました。

#君の名は が約8倍のボリュームですね。これは、両者の興行収入の差はもとより、「君の名は」のメイン消費者がinstagramのユーザ層と大きく被っていることも起因しているかと思われます。ちなみにinstagramユーザの約6割は女性らしいです。

最後に

いかがでしたでしょうか。最近はfacebookからinstagramに流れているユーザが一気に増えた印象ですが、それに伴ってinstagramの検索機能としての価値も高まってきました。

ハッシュタグや位置情報を検索するだけでも十分便利なのですが、市場分析ツールとしては、1つのハッシュタグのトレンド推移を表示してくれる機能(twitterでいうついっぷるのような)や、ハッシュタグの共起語や表記ゆれをまとめて検索してくれる機能があったらより捗るなぁと思っています。良い外部サービスがあれば教えてください。

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