休日なので、全く仕事に関係のないことを書きます。
以前、ダウンタウンの松本人志さんが「『3月なのにまだこんなに寒い』と毎年言っている人がいるが、3月は寒いから!!」とテレビのバラエティ番組で怒っていたのを見たことがあります。
当時、僕はちょうど3月の春休みに見ていて、しかも同じくらいの時期に「3月ってこんなに寒かった?」と家族に話していたこともあり、すごく恥ずかしい気持ちになったのを覚えています。「あぁ、自分は『3月なのにまだこんなに寒い』と毎年言っている人だ」と。
それ以来、3月になるとこの話を思い出すようになりました。3月に「3月なのに寒いなあ」とうっかり思ってしまったとき、「いや、でもダウンタウンの松本さんはああいうふうに言っていたしなあ」と。
けれど、そのように思ってしまっている時点で、「3月は寒い」という情報はインプットされていないわけです。「8月が暑い」のはあたりまえだけど、「3月が寒い」のは未だにまだしっくりきていない。
このように、何度見たり聞いたりしても覚えられないことは他にもあります。例えば、英語のFirst nameとLast name。一昨日くらいに入力フォームに記入したはずなのに、これを書いている現在はもうどっちがどっちだか思い出せません。
ただ、僕は細かい部分における記憶力はいい方だと自覚していて(固有名詞や日時などはすぐに覚える)、単に「記憶力が悪い」とは思えません。なので、「3月は寒い」という情報と、英語におけるFirst nameとLast nameの意味を覚える能力が著しく低い、ということにして落ち着いています。ネクタイの結び方は案外すぐに覚えました。あれは身体を動かすものなので、手がその動きを覚えているのかもしれません。(3月の「寒さ」も同じように身体が知覚することなので、「身体で覚える」という表現は間違っています。正しくは、「身体の動きで覚える」です。)
近い将来、人間の脳にはチップが埋め込まれ、見聞きしたものやインストールしたソフトをすべて蓄えておくことができるようになれば、「記憶」が必要になる場面がなくなるのかもしれません。ただ、そのときに冒頭の松本さんの話を思い出す機会もなくなるのだと思うと、なんだか寂しいような気もします。
と、「3月なのにまだこんなに冷たい雨降る!?」と思った夜に考えたことでした。