「若さ」が邪魔になるディレクターが心がけておくべきこと。

「ディレクター」は、若さがデメリットになる珍しい職業だと思います。これはWebディレクターだけに限らず、テレビ番組のディレクターや、アニメ制作や音楽CD制作など、そのすべてを指します。

この記事にも以前書いたように、ディレクターは「指揮者」「監督者」的な役割をする人のことです。つまり、中央に立ってプロジェクトに関わるいろんな人に動いてもらう必要があります。

そのときに、「若さ」がデメリットになることがある。想像してみてください。自分がその道15年のベテランデザイナーだとして、そのプロジェクトに急に入ってきた新米ディレクターの指示がすんなりと聞き入れられるでしょうか。もちろん、そのように振る舞える人は、本当の意味でプロだと思います。けれど、動くのも人間なので、「長年の経験」とか「プライド」とか、そうしたものがどうしても邪魔になって、バイアスがゼロの状態で若手ディレクターの言うことをすんなり聞けない、ということもあるんじゃないでしょうか。

ただ、そんなことをいってもプロジェクトは待ってくれません。むしろ、ディレクターの手でどんどん手繰り寄せてくるしかないのです。そのとき、やはりというか、ディレクターに唯一できることは「伝え方」を工夫するしかありません。経験や知識、スキルで人を思い通りに動かすことができないのであれば、「じゃあ、どうすれば動いてくれるか」ということを考える必要があるのです。

僕らのように、上の立場の人間がいない状況であればなおさらです。上司がいれば、その役割は上司が担ってくれます。けれど、いまはそれさえない。

「人を動かす」ということは決して簡単ではありません。けれど、それが求められるディレクターという立場である以上、「どうすれば人は動いてくれるか」ということは常に考えておかねばならないなと思います。

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